〜ようこそ。こちらは松戸演劇鑑賞会のホームページです〜
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「あなたの観劇わたしの感激」は随時更新中!
〜 免許を自主返納するというのは、人としての尊厳やアンデンティティを失うという気持ちになるのではないか 〜 |
郊外の自動車学校。近年は、免許取得者よりも、高齢者講習の方が多い。ある日、母親と付き添いの娘が受講に来た。娘は、免許更新には否定的である。「月に何回運転しますか」というようなアンケートにでたらめを書く母親を見て、娘は認知症を疑う。同じ講習を受けに来ている男性は娘の事を知っているようだが、娘には心当たりはない。 ドライバーが握っているのはハンドルだけではない、人の命を預かることに責任を持てるのか。高齢者講習が終わった後に、母親と娘の関係にどんな変化が生まれるのか…。 |
〜 深い哀しみを背負いながらも健気で皆に愛され、ときに笑いを誘うハナ婆さんだが… 〜 |
小さな汽船が行き来する瀬戸内海の小さな島。白い大きな花をつける泰山木。その木の下で質素に暮らすハナ婆さんは、貧しいながらも9人の子どもを産み、戦争中に優良多子家庭として表彰されました。しかし3人の子は戦死、のこる6人の子までも、広島の原爆で亡くしていました。思えば、殺されるために産んだようなものだ―。悲しい体験をもつハナ婆さんは戦後、人助けのつもりで、頼まれると密かに子どもをおろしてやっていたのです。 早春のある日、堕胎の罪でハナ婆さんを逮捕しに木下刑事が訪れる。御幸署へ連行する船中でハナ婆さんの話を聞く木下刑事も、また誰にも言えない苦悩を抱えていたのでした…。 |
〜 「自分らしく生きる」をテーマに、登場人物たちそれぞれの葛藤を描く 〜 |
下着メーカーを立ち上げた二人の女性がそれぞれ違う人生を選択します。一人は結婚、出産という「家庭」を持つ人生を生き、一人は下着メーカーの社長として「仕事」の人生を選択します。長く離れていた二人が再会し、それぞれの中で、自分の人生の選択への葛藤が生まれます。社交的で行動力のある芳美。大人しく芸術肌の久莉子。二人で立ち上げた、下着メーカー「ワルキューレ」。二人は最高のパートナーだった。しかし、久莉子の突然の妊娠、退社を機に別々の道を歩む。 そして月日は流れ、「ワルキューレ」の創立30周年記念パーティー。社長として仕事一筋で生きてきた独身の芳美と、家庭に入り妻として母として生きてきた久莉子の会話はすれ違い、久莉子の家族、芳美の会社を巻き込んだ騒動へ発展してゆく…。 |
〜 クリスマスの朝に、すべての人に希望の光が灯ります 〜 |
イブの夜、けちで頑固で偏屈な老人スクルージは、死んだ同僚マーレイの幽霊から、自分のような強欲なままで亡くなることのないよう警告を受けます。そして、過去・現在・未来のクリスマスの三人の聖霊達に導かれ、時空を超えた不思議な時を過ごします。 彼がそこに見たものは孤独でした。少年時代、温かな家族の営み、恋人との未来を描き幸せそのものだったスクルージでしたが…。彼が手放してしまったものは、何だったのか。なぜ、そうしてしまったのか。過去を振り返りながらスクルージの心にも変化が少しずつ現れます。現在の彼は、貧しい人に手を差し伸べることをせず、使用人に対しても厳しく処しています。精霊に導かれ、使用人の温かい家庭をみて、足の悪い息子について気になった彼は、その子の未来の死を、そして自分自身の未来に待つ怖しい光景を目の当たりにします。 |
〜 室町幕府の社会システムを持ち込むことで、ハラスメントや地域差別など、現代日本が抱える問題が鮮明に浮きあがってきます 〜 |
舞台となるのは、社長がちょんまげ姿で登場するテレビCMが人気を博し、サプリメント「減量丸」の大ヒットで急成長を遂げた嶺岡幕府商事の東京事務所。社長の嶺岡義政と元妻富子は室町幕府に傾倒し、京都室町の本社を「室町御殿」、東京事務所を「鎌倉御殿」、社長を「将軍」、東京事務所所長を「鎌倉公方」と呼ばせる徹底ぶり。そして、この会社には一年間だけ「鎌倉御殿」で研修する制度があり、ある日、一人の女性がこの制度でやって来た。 |
〜 終戦前年、終戦直後と演劇人たちの抑圧に抵抗しながらの活動をとおして、戦争の悲惨さを訴える作品 〜 |
1945年8月下旬、演出家・八田元夫は世田谷・赤堤の劇作家・三好十郎宅に広島からやっとの思いでたどり着いた。大事に抱えてきた風呂敷包みの中には、俳優・丸山定夫の遺骨の入った骨壺があった。あの惨劇からまだ三週間もたっていない。二人は稀代の名優を偲び、まずい酒を酌み交わす。と、突如男の声が割って入ってくると、時は前年の秋にさかのぼる。丸山定夫は、二年前に創った劇団「苦楽座」に演出家として力を貸してくれと八田に頼み込んでいる。しかしやりたくても八田は当局により、演出家登録を抹消されているのだ。治安維持法違反で執行猶予中だ。どうする、演目は三好十郎の「獅子」・・・、大政翼賛会・移動演劇連盟に加わらなくては芝居が上演できない状況だ。丸山は決断する、苦楽座あらため「さくら隊」としてどうしても芝居を続けると・・・。果たして丸山、八田、三好の三人が時代と闘いながら見た夢とは・・・。 |