松戸演劇鑑賞会

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「あなたの観劇わたしの感激」は随時更新中!


第197回例会

「銀色のライセンス」

プリエール 公演

作・演出:福島三郎

出演:竹内都子・中西良太・高畑こと美・倉野章子・古今亭菊志ん
    

2024年6月2日(日)

午後5時 開演

松戸市民会館






〜 免許を自主返納するというのは、人としての尊厳やアンデンティティを失うという気持ちになるのではないか 〜
 郊外の自動車学校。近年は、免許取得者よりも、高齢者講習の方が多い。ある日、母親と付き添いの娘が受講に来た。娘は、免許更新には否定的である。「月に何回運転しますか」というようなアンケートにでたらめを書く母親を見て、娘は認知症を疑う。同じ講習を受けに来ている男性は娘の事を知っているようだが、娘には心当たりはない。
 ドライバーが握っているのはハンドルだけではない、人の命を預かることに責任を持てるのか。高齢者講習が終わった後に、母親と娘の関係にどんな変化が生まれるのか…。



第198回例会

「泰山木の木の下で」

劇団民藝 公演

作:小山祐士

演出:丹野郁弓

出演:日色ともゑ・千葉茂則・桜井明美・塩田泰久 他
    

2024年7月28日(日)

午後5時 開演

松戸市民会館






〜 深い哀しみを背負いながらも健気で皆に愛され、ときに笑いを誘うハナ婆さんだが… 〜
 小さな汽船が行き来する瀬戸内海の小さな島。白い大きな花をつける泰山木。その木の下で質素に暮らすハナ婆さんは、貧しいながらも9人の子どもを産み、戦争中に優良多子家庭として表彰されました。しかし3人の子は戦死、のこる6人の子までも、広島の原爆で亡くしていました。思えば、殺されるために産んだようなものだ―。悲しい体験をもつハナ婆さんは戦後、人助けのつもりで、頼まれると密かに子どもをおろしてやっていたのです。
 早春のある日、堕胎の罪でハナ婆さんを逮捕しに木下刑事が訪れる。御幸署へ連行する船中でハナ婆さんの話を聞く木下刑事も、また誰にも言えない苦悩を抱えていたのでした…。



第199回例会

「コルセット」

劇団朋友 公演

作:太田善也

演出:黒岩亮

出演:今本洋子・益海愛子・石川恵彩・鈴木千晶 他
    

2024年9月22日(日)

午後4時 開演

松戸市民会館






〜 「自分らしく生きる」をテーマに、登場人物たちそれぞれの葛藤を描く 〜
 下着メーカーを立ち上げた二人の女性がそれぞれ違う人生を選択します。一人は結婚、出産という「家庭」を持つ人生を生き、一人は下着メーカーの社長として「仕事」の人生を選択します。長く離れていた二人が再会し、それぞれの中で、自分の人生の選択への葛藤が生まれます。社交的で行動力のある芳美。大人しく芸術肌の久莉子。二人で立ち上げた、下着メーカー「ワルキューレ」。二人は最高のパートナーだった。しかし、久莉子の突然の妊娠、退社を機に別々の道を歩む。
 そして月日は流れ、「ワルキューレ」の創立30周年記念パーティー。社長として仕事一筋で生きてきた独身の芳美と、家庭に入り妻として母として生きてきた久莉子の会話はすれ違い、久莉子の家族、芳美の会社を巻き込んだ騒動へ発展してゆく…。


第200回例会

「クリスマス・キャロル」

劇団昴 公演

作:チャールズ・ディケンズ

演出:河田園子・菊池准

出演:宮本充・牛山茂 他
    

2024年12月8日(日)

開演時間未定

松戸市民会館





〜 クリスマスの朝に、すべての人に希望の光が灯ります 〜
 イブの夜、けちで頑固で偏屈な老人スクルージは、死んだ同僚マーレイの幽霊から、自分のような強欲なままで亡くなることのないよう警告を受けます。そして、過去・現在・未来のクリスマスの三人の聖霊達に導かれ、時空を超えた不思議な時を過ごします。
 彼がそこに見たものは孤独でした。少年時代、温かな家族の営み、恋人との未来を描き幸せそのものだったスクルージでしたが…。彼が手放してしまったものは、何だったのか。なぜ、そうしてしまったのか。過去を振り返りながらスクルージの心にも変化が少しずつ現れます。現在の彼は、貧しい人に手を差し伸べることをせず、使用人に対しても厳しく処しています。精霊に導かれ、使用人の温かい家庭をみて、足の悪い息子について気になった彼は、その子の未来の死を、そして自分自身の未来に待つ怖しい光景を目の当たりにします。


第201回例会

「時をちぎれ」

劇団青年座 公演

作:土田英生

演出:金澤菜乃英

出演:山路和弘・麻生侑里・佐野美幸・野々村のん 他
    

2025年2月8日(土)

開演時間未定

松戸市民会館





〜 室町幕府の社会システムを持ち込むことで、ハラスメントや地域差別など、現代日本が抱える問題が鮮明に浮きあがってきます 〜
 舞台となるのは、社長がちょんまげ姿で登場するテレビCMが人気を博し、サプリメント「減量丸」の大ヒットで急成長を遂げた嶺岡幕府商事の東京事務所。社長の嶺岡義政と元妻富子は室町幕府に傾倒し、京都室町の本社を「室町御殿」、東京事務所を「鎌倉御殿」、社長を「将軍」、東京事務所所長を「鎌倉公方」と呼ばせる徹底ぶり。そして、この会社には一年間だけ「鎌倉御殿」で研修する制度があり、ある日、一人の女性がこの制度でやって来た。


第202回例会

「獅子の見た夢」

戦禍に生きた演劇人たち

劇団東演 公演

作:堀川惠子

演出:松本祐子

出演:豊泉由樹緒・能登剛・南保大樹・奥山浩 他
    

2025年3月22日(土)

開演時間未定

松戸市民会館





〜 終戦前年、終戦直後と演劇人たちの抑圧に抵抗しながらの活動をとおして、戦争の悲惨さを訴える作品 〜
1945年8月下旬、演出家・八田元夫は世田谷・赤堤の劇作家・三好十郎宅に広島からやっとの思いでたどり着いた。大事に抱えてきた風呂敷包みの中には、俳優・丸山定夫の遺骨の入った骨壺があった。あの惨劇からまだ三週間もたっていない。二人は稀代の名優を偲び、まずい酒を酌み交わす。と、突如男の声が割って入ってくると、時は前年の秋にさかのぼる。丸山定夫は、二年前に創った劇団「苦楽座」に演出家として力を貸してくれと八田に頼み込んでいる。しかしやりたくても八田は当局により、演出家登録を抹消されているのだ。治安維持法違反で執行猶予中だ。どうする、演目は三好十郎の「獅子」・・・、大政翼賛会・移動演劇連盟に加わらなくては芝居が上演できない状況だ。丸山は決断する、苦楽座あらため「さくら隊」としてどうしても芝居を続けると・・・。果たして丸山、八田、三好の三人が時代と闘いながら見た夢とは・・・。